2009年11月1日(日)開催

「小国」・「武蔵野」交流ワークショップ 都市農村交流ってナンダ?

新潟県小国地域と東京都武蔵野市は友好姉妹都市関係にあり、これまで様々な事業を行ってきました。今年の3月には中越大震災発生時における武蔵野市の支援への感謝をこめて「小国アラワル」を開催しました。

この一連のワークショップでは、行政同士のつながりで成り立っていた友好都市交流を市民同士のつながりによって持続的かつダイナミックなものとしていくことを目指し、様々な検討やトライアルを行っていきます。

第1回ワークショップでは、これまで様々な事業を行ってきた両都市間の「都市農村交流」についての議論を、参加者の顔合わせを兼ね、座談会形式で会議を行いました。

プログラム

14:00
開会、主旨説明
14:10
自己紹介「オラこにゃこんげんがんあっぜ」
15:00
「小国×武蔵野」これまでの事例紹介
15:25
「都市農村交流」座談会
16:15
会のまとめ

座談会

自己紹介の後に、「食」「文化」「人」「自然」の4つのグループに分け座談会を行いました。

食グループ

まず、小国地域の食について考えました。

現在、小国地域にあって、交流に繋がる可能性のある「食」資源について挙げてみたところ、米/ぎんなん/山菜/水(名水)などが挙がりました。また、昔はあったが、現在魚・肉類のタンパク質は弱いとの意見が出ました。

次に、都市農村交流を考えた際、都市部側のニーズとしてどのようなものがあるかを考え、先ほど挙げた小国の「食」資源に加えるエッセンスになるのではないかという議論に至ります。

意見として挙がったのは以下の通りです。

  • 都会の方々の食に対する意識は敏感
  • 都会の人は田舎料理を求めている
  • 食の安全に対する意識(作られた過程を意識)
  • 農体験をしたいとのニーズがある
  • 地域の食材をもらっても、料理の仕方がわからない(教えてほしい)
  • ヘルシーフード、スローライフ
  • 健康面に対する意識が強く、ヘルシーフードに対するニーズがあるのではないか。
  • どんな料理を食べたいかから、それに適する食材を選んでくれるようなコンサルがあればと思う。

以上に出た意見をまとめてみました。

  • 食の安全性(だれが、どうやって)
  • 田舎、農業に携わりたい
  • 地域の郷土料理のレシピを知りたい
  • リサイクルしている間必要

これらを踏まえて、新たにどのような提案ができるのかを考えてみました。

その前に、現在小国地域で既に行われている方法を挙げてみると以下のようなものがあります。

  • 直販
  • 作り手の公開
  • 山菜取り体験
  • 稲作付け体験
  • 販売時にレシピを付ける

以上のようなことをしていることを踏まえて、新たな方策を挙げてみると・・・

  • 米と水をセットで販売(どちらも小国産にすることでより相性の良いコメが炊けるし、水自体を商品として販売できる可能性も見えてくる。
  • 和紙を商品のパッケージにして販売(相乗効果)
  • 素材の上手な調理方法を、伝授する(教える)

という結論に至りました。

文化グループ

昔は、文化交流ということで小国町でコンサートを行ったり、武蔵野市で小国の芸能の発表をしていましたが、これらは「町」が補助金を出していたので成り立っていました。しかし現在は補助金が少なくなり昔のような交流が出来なくなってしまいました。

これからの交流は、「交流を伝える場・人」が重要であり、市町村単位の交流ではなくもっと狭い交流が主となるでしょう。

例えば、武蔵野の学校へ苗を提供してバケツ稲をつくり必ずアドバイザーとして、小国住民がつき、メールなどやりとりして関係つくりをする。また、交流を伝える場などの機能や人が集う場所としてKISSCAFEサテライトなどをするも手ではないかという提案が出ました。

人グループ

このグループのメンバーは、外から小国に移り住んできた人2名と、武蔵野市民1名、長岡市民1名と、全員小国以外で生まれ育った人です。そのことから、小国の人たちの印象をまず話し合いました。

  • みんな仲良くなってくると家に招いてくれてお茶を出してくれたり、野菜をもらったり、子供をすごく大事にしてくれるといった小国の人たちの親切な人柄が印象的だった。
  • しかし地域活動になると、お母さんたちの参加が少なかったり、30代から50代の働きざかりの人たちの顔がなかなか見えないという印象もあった。

これから都市農村交流を進めていくにあたり、現在参加のない人たちにもどんどん参加してほしいという想いがみんなにありました。

そこでまず女性や若者たちが出会い、交流できる「場」を作ることが必要ではないかと話が展開しました。また同じ人たちだけではなく、お母さんたちと農家の人たち、武蔵野の人と小国の人など多様な人が出会える場所を作れれば、またそこから新しい発見、再発見が生まれるのではないかという意見も生まれました。

よって、「人グループ」では、小国の人同士、都市の人と小国の人が出会えて交流できる場を作ることが大事ではないかという結論に至りました。

自然グループ

小国の自然と触れ合うために、「歩く」という前提を設けて話し合いを始めました。

小国の山は、集落と近い所にあって、高い山もないので、気軽に入れるという意見から、とりあえず散策は出来る。ただ、なにか楽しみがないと散策する人いないだろうということから、自然をツールとしてなにが出来るかを話し合いました。

山を楽しむにはまずいろいろなことを知ってもらわないといかんだろうと、食べ歩き体験学習(収穫・加工)、山のナイトツーリズムで動物と出会うなどの意見が出ました。そこから、山散策が定着すれば、山の手入れにつながって尚良いと話が展開しました。

山の手入れから、山の資源を活用したものとして、ドラム缶温泉(横井戸・間伐薪利用)、ツリーハウス(秘密基地)づくり体験など、男心をくすぐる体験メニューなども出ました。

また、受け入れるだけでは発信力がないということで、KISSの事例発表でもあったような、「都市型移動田んぼ」のなんでもバージョンとして「都市型移動山(森)」など、都市へ小国の自然物を持っていけるようなツールもあった方がいいと話が挙がりました。

結論が出ることなく話し合いは終わってしまったが、とりあえず「なんでもできそう」ということと、「いろいろつなげて考える」ということが見えてきました。

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